もう整体しないの?と聞かれる。
もう元気になってきたし、
そろそろコロナも落ち着いてきたしと。
地域最安値で魂を燃やして施術してたから
そう言っていただけるのはありがたいが
わたしは自分の生命力と引き換えに人を癒やしていたらしく
弱い心臓をさらに弱めて死にかけちゃったのでもう整体はやらない。
自分が体が弱い人が弱った人に触れ続けると
生気を吸われ蝕まれ早死にを引き起こす。
それは知り合いの医師にも言われた。
ちゃんと自分をプロテクトしてたのか?と。
整体の師匠は、施術中違うことを考えて
お客さんの体に意識を合わせないようにしていたらしい。
わたしは相手の体と対話していた。
そして病の気や霊を全部もらってしまい、
相手は晴れ晴れと帰宅するが
わたしは積もり積もって掃除機の紙袋のようにパンクしてしまった。
整体が噂に噂を呼び大人気だったのに対し
歌はこれ以上なく孤立無援である。
わたしより上手い人なんかたくさんいるし
もしかしたらわたしの声質が受け入れられないのかもしれない。
一見陰キャが目立とうとしているように感じられるのかもしれない。
わたしにとって歌は整体の最終形態だ。
人に触れずに悪いものをもらわずにすんで、
聞こえない高周波で聞く人の細胞を癒やす。
時期が来れば何かが覆ると信じて
歌ってみようと思う。