療養はわたしに「吟味」というスキルを与えてくれた。
買い物かごに入れるお菓子、
ネットのカートに入れてある気になるもの、
それらは"本当に欲しいものはこれなのか"と
何度も査定にかけられる。
2つとも本当に必要なら2つとも買うが
どちらかがより良かったり一瞬でも違うと感じたら即候補から外される。
最近は、カナヘイの家計簿アプリで
何か収支があればすぐに入力するため
１円のミスもない。
そうなると不思議なもので、
駒でしかなかったお金１円１円に
保育器の赤ちゃんとか幼稚園児に対するような愛着が生まれた。
いかに今まで無知で雑に、時に大義的に
お金をすり下ろしてきたか。
水の流しっぱなしも電気のつけっぱなしも
がさつに料理中にお米や野菜を流しに落としまくることもなくなり
結果的にそれはわたしを
少しまめに上品に？してくれた。
仕事をやめて両親に明言していることがある。
それは親にも影響を与えつつある。
手取り10万の人の暮らしを5万でやって
あとの5万を貯蓄できるようになりたい。
手取り10万自体が低所得なので
誰にも羨ましがられないのは前提で
実も蓋もない言い方なら「取捨選択」
趣のある言い方なら「吟味」
飛躍した言い方なら「錬金術」
をやっていきたい。
実はスマホゲームは誘われても断ってきた。
それは学生時代にゲームボーイをお風呂に持ち込み
怒られながら寝ずに布団をかぶってまでやった
人生を破綻させかねないゲーマー気質を自分で知っているから。
(ちなみに仕事をゲーム感覚で寝ずにいくつも掛け持ちで励み体を壊した)
今、この「5万で豊かに生活する」が
わたしの人生をかけたゲームになりつつある。
あとは支払いを堅実に終えて「5万貯蓄する」ゲームに移行していきたい。
