明日でやっとにんげんに戻れる。
いつもうがった見方をする人がいた。
不思議な力があることを、
自分が特別だと誇示したいんだろうとか、
そうとしか生きてこれなかったのに
偽善者だとか。
違う、いじめられすぎて、
みんなに分かってほしかったのだ。
変だと思わないで。全部説明するから。
説明しなければしないで変人扱いされるから。
痛みを知りすぎて考えるより早く体が動く。
エンパスだからなおさら。
人の痛みが自分の痛みで、
早く取り除こうと駆けずり回っていただけだ。
何年も前、
理不尽な流れに巻き込まれて負債ができた。
もちろん工面できた当初は助かった。
でも相手が許せなくてずっと放置していた。
ジユウニナリタイ、
魂は白に戻りたがっていた。
イシャリョウトシテトッテオケ、
別の人は言った。
たくさん助けてもらったし自立もできた。
相手の役割には感謝してる。
でもわたしの人生には汚点ができてしまったのだ。
それをどうしても浄化できなかった。
でも、負債を返してしまえば、
わたしはただ情と良心を利用されて
だまされていただけの女に戻れる。
この先の風の時代、
自分の定義が変われば
未来は天と地ほどの差が開く。
そんなこともあったな、だけで
手放せるときが来た。
未来はどこに続くのか。
わたしの心は既に羽のように軽やかだ。
